すずかんの医療改革の「今」を知る(2005年11月号)
第1回「現場からの意見や疑問を政策に!」
改革の本丸は郵政改革ではありません。最も大切な人の命を扱う医療制度が、このままでは立ち行かなくなることが分かってきました。大改革に向けての議論が既に始まっています。けれどテレビや新聞を見ているだけでは、一体何が問題で、どのように改革されようとしているのか、国の議論の様子が分からないのではないでしょうか。
このままでは、将来に禍根を残します。
日本全国に9千の病院があり、10万の診療所があり、26万人の医師がいて、115万人の看護師・准看護師がいて、そして何より1億2千万人の患者さんとその家族がいます。その数だけ医療現場があります。その現場の皆さんの声が十分に吸い上げられて、議論がなされているとは言いがたいのです。
現場の困っていること、悩んでいることを見据えて選択肢を提示し周知し議論を尽くす、これが大事だと考えます。私は、「現場からの医療改革推進協議会」の場で、医師や看護師、患者の方々と共に悩み議論して、その結果を国会の議論に反映したいと考えています。
どのような医療制度でも、その費用は皆さん自身が負担することになります。この国の医療を良くするのは結局、現場にいる皆さん自身の知恵であり、想いなんです。その知恵や想いを国会に橋渡しできたら嬉しいと考えています。
来年の通常国会は医療国会になります。国家財政の状況を見れば、医療費の削減は必至です。改革ではなくて改悪だった、と後で悔やまないように、共に考えていきませんか。
これから毎月、皆さんと推進協議会で議論した途中経過と、それが国会の議論にどう反映されたのかを、お知らせして参ります。
現場からの疑問、ご意見、ご提案を下さい。お待ちしています。