鈴木寛(すずき ひろし かん)

科学技術イノベーション

科学の甲子園、科学のインカレスタート

2012.02.18更新

2010年の根岸先生や鈴木先生のノーベル化学賞の受賞や、人口衛星「はやぶさ」の帰還は、日本の高い科学技術の水準を世界に示すものでした。資源が乏しい我が国が国際競争力を維持し、活力ある社会を実現していくためには、科学技術の力で世界をリードしていくことが不可欠です。

予算における研究者への支援とは別に、次世代の研究者の層を厚くするという視点も重要になってきます。つまり日本の科学技術の発展のためには、理数好きの子どもの裾野を拡げることが必要だと考えます。裾野の拡大の促進には、全国の意欲ある科学好きの高校生、大学生が毎年競い合うことができる環境があることが有効です。まさに野球におけるプロ野球の前段階としての甲子園のような環境です。

2011年から、中学校と高等学校の科学部の活動に助成を開始するとともに、二年間の準備を経て、2012年3月に国内の高校生を対象に「科学の甲子園」、さらにその大学生バージョンとして2012年2月に「サイエンスインカレ」を新たにスタートさせました。この試みが発展し、次世代の裾野の拡大に貢献することを願って止みません。

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