すずかんMAGAZINE NO.32 2004年スタート! あけましておめでとうございます
2004.01.05 


皆さん、新年あけましておめでとうございます。いよいよ、2004年が
始まりました。昨年は、春の統一自治体選挙、秋の衆議院総選挙と、
大変多くの方々にお世話になりました。この場を借りて、厚く御礼
申し上げます。ありがとうございました。

本年は、夏に参議院選挙が行われます。私は、非改選ですが、私の仲間が
お世話になることと存じますので、どうぞよろしくお願い申しあげます。

私にとって昨年は東京都連の選挙対策事務局長として、また、民主党本部の
副幹事長として党務に邁進をさせていただきました。お蔭様で、私が担当を
させていただいた選挙については、素晴らしい成果をおさめることができ、
ホッとしておりますし、こうした分野での経験と実績を積むことができて
よかったと思っています。今年は、党務を少しお休みさせていただき、
本来の鈴木 寛の真髄である、具体的政策実現・具体的現場改革を
実践する鈴木 寛に軸足を戻していきたいと思っています。

私のライフワークでもあります「人づくり」政策の分野ですが、本年は、参議院
文教科学委員会理事(野党筆頭)として大忙しの毎日になると思っております。

まず、初等中等教育についてですが、今年、いよいよ佳境に入ります。昨年末
2003年12月の中央教育審議会で、私が慶應大学助教授時代から、金子郁容
慶應大学院教授と一緒に提唱し続けて参りました「コミュニティ・スクール構想」の
制度化が概ね合意に達しました。この一月から始まる国会で、そのための法案が
提出される運びになりました。今後は、この法案の中味について、じっくり精査・
吟味をし、よりよいものにしていくというのが今年前半の私の重要な任務の一つ
だと思っております。加えて、今、その根本が揺らぎつつある義務教育費の財源
確保法制定に向けても、民主党の仲間と一緒に精力的に取り組んでいきますし、
地方教育行政の抜本改革の青写真づくりにかなり注力していき、さらに現場の
具体的な教育力充実についても問題提起をしていきたいと思っています。

高等教育政策については、昨年、一仕事させていただいたのかなと思っています。
即ち、法科大学院などの専門職大学院制度の発足、国立大学の法人化などに
道をつけ、双方ともこの2004年春からスタートということになります。もちろん
4月まではラストスパートで大変なのと、4月から現場が動き始めると問題が続出する
でしょうから、様々な立ち上げ支援をきちんとしていかなければならないとは思って
おります。私の主要公約の一つであります希望者全員奨学金制度については、
当選前の69万人から、本年度は96万人まで受給対象者を拡大することが
できました。この点については、引き続き、地道な努力を続けていきたいと
思っております。

芸術文化政策については、今年度は、新国立劇場の運営問題をはじめとして、
新進芸術家育成、さらには、映画など古典以外の新芸術分野振興の在り方などに
ついて勉強し、問題提起をしていきたいと思っています。私は、従来から、世界の
平和創造のために国際文化交流や留学生支援のサイドからもっとできることが
あるはずだとの認識を強くもっておりましたが、国境を超えた市民同士の
コミュニケーション活動の充実から生まれるソフト・パワーを活用した平和創造
活動論に一石を投じていきたいと思っています。

スポーツ政策については、従来から平尾誠二さんらと一緒に進めてきている
地域のスポーツ・コミュニティづくり政策の充実に、より力をいれていきたいと
思っております。

科学技術振興ですが、今年春から、大阪大学などで具体的なプロジェクトに
実際に関わることになると思います。研究グループの内側からも、研究振興
政策を再点検してみたいと思っています。

そして、今年のテーマとして、大いに関心をもって取り組んでいきたいのが、
国公立・私立大学医学部及び付属病院のあり方です。医療制度改革の端緒とも
なる重要テーマだと思っており、かなりエネルギーの必要となる仕事ですが、
皆さんのお力をお借りしてがんばっていきたいと思っています。

今年は「次なる時代を創る!」という私、鈴木 寛ならではのオリジナリティを、
再度、強く意識しながら、中長期的なビジョンを自分なりに再構成し、今後、
展開していく運動の構想づくり、基礎固め、環境整備といったことに重点を
置いていきたいと思っています。皆様のお知恵、特に、現場で起きている
様々な問題や萌芽についてご教示いただけると、次なるプロジェクトを
構想する上で大変参考になりますし、そうして知恵を出し合った関係こそが、
真の生きた人脈になると信じておりますので、是非、よろしくお願い致します。

夏の参議院選挙を挟んで、政治状況の流動化もいろんな意味で相当過激に
なると思います。そうした時こそ、自分はどんな哲学・ビジョンをもって、何を、
どのように活動していきたいのかという政治活動の基本のところをしっかり
持って、様々な局面に真剣に悔いなく対応していきたいと思っています。

今年は、いろんな意味でのスタートの年になると思います。是非、皆様方の
倍旧のご支援・ご指導をお願い申し上げます。