すずかんMAGAZINE NO.16 「日本経済再生の鍵」 | |
2002.11.26
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★日本経済再生の鍵 昨日11月25日は、東京商工会議所主催の中小企業危機突破決起大会に 出席してきました。補正予算案の作成指示が、総理によって、やっと なされました。しかし、この予算が国会に提案されるのは次の国会です。 民主党は、組替え予算を、臨時国会内で実施すべきだと主張してきましたから、 遅きに失した感はあります。与党内から、額が少ないと異論がでていますが、 今、大事なのは、金額についての議論ではなく、質の議論です。 日本経済は、今、人体でいえば、前から、悪性腫瘍(旧来型公共事業)が ありました。さらに、それがこうじて多臓器不全症に陥っています。 あちらこちらに血栓(不良債権)があって、血液(金融)循環が悪い、 それによって、体全体に十分に血が回らなくなって体が疲れる。特に、 脳貧血になっていますので、思考する気力も、やる気もなくなっていますから、 食欲(設備投資)がかなり減退しています。体の各組織を作るための タンパク質も、炭水化物などのエネルギー源が摂取量も減っていますし、 仮に、食べても消化器にストレス性の潰瘍もできていて悪化していますから 栄養が吸収できません、体力がかなり落ちています。免疫力・抵抗力も 落ちていますから細菌性の疾患にもかかってしまいます。 では、どうしたらいいか? まず、治療への不安を取り除くために、信頼できる主治医が必要です。医療処置に 加えて精神的ストレスも取り除くために行き届いたケアができる看護体制も 必要です。安心して入院できるよう、経済的・社会的不安も取り除くソーシャル ワークも必要です。 では、治療方針は? 当たりまえのことですが、患者の体温を暖かくすることです。屋外の気温 (国際経済環境)を、コントロールすることはできませんが、衣服か暖房で 患者の体温の保持(適正な為替レート誘導)ことはできます。軽い風邪程度で あれば、暖かくして、食べ物を、気をつければ、血のめぐりもよくなり、風邪は 治ります。一部の有力企業の収益が改善しているのもこの影響です。 しかし、この程度の治療で治るほど、日本経済は甘くありません。 集中治療室での治療が必要です。 まず、循環器系は、生命の維持上、一秒たりともおろそかにできませんから、 細心の注意でこの管理を行います。血流の状況をリアルタイムで正確に詳細に 把握して、どこに血行障害があるか注視しなければなりません。血管拡張剤の 投与(金融緩和)、そして、血栓による梗塞があれば、それは、外科的に除去 (個別案件ごとの不良債権処理)しなければいけません。心臓への過度の負担も 軽減すべきですから、心肺支援措置(一時国有化)も一時的には行ったほうが いいと思います。必要に応じ、輸血(公的資金投入)も必要です。これは、 常時モニタリングしている担当医の判断にまかせるしかありません。特に、 血液が巡っていない部位があります。第二の心臓といわれる足部に、血が巡って おらず壊死寸前の部分が多数あります。このまま、放って置くと切断しなければ ならないような緊急を要する状態ですから、とにかく、輸血が必要です。 ストレス性潰瘍で消化吸収機能も弱っていますから、経口だけで栄養と 免疫力を確保することはできませんから、血管からの点滴をメインに しなければなりません。点滴の中味は、エネルギー補給のためのブドウ糖と、 抵抗力を強化のための抗生剤、造血剤、臓器保存のためのアミノ酸ということに なります。点滴の意味は、各細胞の生命力を強化するために、血管・毛細血管を 通じて、栄養分や薬効成分を直接細胞レベルまで届けることです。つまり、 各個人、各世帯に対する直接措置が必要です。各個人、世帯を抜本的に支援する 必要があります。特に、弱っている細胞・器官(30代、40代、50代の子育てと 親の介護に追われる世帯)に対して、その可処分所得を増大させるため、 医療費の患者負担の軽減、介護保険、年金などの個人負担の軽減、住宅ローン・ 教育ローンの利子所得控除、育児支援減税などの各種減税などを即刻 講じなければなりません。 とにかく、輸血と点滴です。これによって、各細胞を元気にした上で、体力・ 抵抗力を増強し、感染症をまず直します。そして、お粥と休養と漢方薬や針灸を 併用することによって、自己治癒力を刺激し、病状・体調を回復に向かわせ、 それによって、病気に対する不安を取り除き、病気は必ず治るんだと安心し、 自信を取り戻すことによって、ストレスを取り除き、消化器を直すことが 必要です。そして、いろんな手術はその後です。また、新産業創造も大事ですが、 筋肉増強用プロテインを飲むのは、消化器疾患が治ってからです。今、 飲んでも吸収できません。都市基盤整備は必要ですが、無駄な公共事業を やるのは、糖尿病の合併もしている病人にアルコールを飲ますようなもので 自殺行為です。アルコールが手っ取り早くカロリー補給できることは事実ですが、 玉子酒が風邪に効くと言っているのと同じレベルです。昔のような健康体なら、 玉子酒飲んで、ゆっくり睡眠をとれば元気になったのですが、そんな素人療法を 10年続けた結果、アルコールで肝臓・腸をはじめ消化器はぼろぼろ、 成人病体質になってしまい。癌も悪化し、多臓器不全になってしまったのです。 アルコール(不要な公共事業の増)は論外です。もっと、まともで論理的な 議論をして欲しいものです。 とにかく、企業への必要な資金が十分回ることと各世帯への可処分所得増のために あらゆる支援措置を行うことです。後は、キャピタル・ゲイン課税を3年間ゼロに することによって、株価対策としてのカンフル効果はあります。 基本方針をきちんときめて判断力のある主治医にきちんと責任をもって集中的に 対応させることが今の日本経済を救う唯一の道です。今の不幸は、循環器も 消化器も中国医学も栄養学も総合的にわかっている主治医がいないことです。 竹中大臣は、循環器の名医ですが、今の内閣に、東洋医学や消化器やストレス 療養の専門家がいないことが現内閣の問題です。ベストの医療チームを 組織するためには、主治医の小泉医師を交代すべきタイミングだと思います。 もっと造詣が深く、注意深く、病状を監視し、的確な判断ができるリーダーに 交代する必要があります。同時に、アルコールを飲ませれば、カロリーを手っ取り 早く吸収できて体は良くなるなどと適当なことをいっている藪医者には、 絶対、まかせられません。早く、我々の専門家チームにお任せください。 |
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