すずかんMAGAZINE NO.6 「帝京大学問題など
2002.07.11


1ヶ月の間、日本中を感動と興奮の渦に巻き込んだワールドカップも、
サッカー王国ブラジルの5度目の優勝という結果で幕を閉じました。

以前もメルマガを通じてお伝えした通り、15年前に通産省時代からJリーグの
立ち上げに携わり、Wカップの誘致に関わってきた者として、本当に感無量と
いった心境です。これを“一夜の宴”に終わらせることなく、サッカーを通じた
国際交流と、サッカーを通じた地域コミュニティー活性化に結びつけて行くため、
更に尽力を続けて行きたいと思います。

さて、先週の木曜日、恒例の「すずかんフォーラム」を開催させて
いただきました。昨年12月の第1回開催時と同様に、多くの皆様方に
お越しいただき、私の活動報告を元気にさせていただきました。
また、これまた恒例の(?)私のコンサートも披露させていただくことが出来、
本当に充実した会となりました。この詳しい模様については、近日中に
HP上でご報告しますので、楽しみにしておいて下さい!

国会では、小泉総理の持論中の持論、郵政民営化への道筋となる郵政関連法案や
皆様の生活に直結する健保法改正(悪?)法案が、次々と衆院を通過する勢いで、
まさに主戦場が参議院に移りつつあります。
すでに通常国会が始まってから半年、心身共に本当にタフな毎日ですが、
今月末の閉会までもうひとふんばりしようと決意したところです。

色々と先週も国会内外で活動しましたが、その一部をご報告します。
先週の月曜日、行政監視委員会の質疑に登壇いたしました。
今回質疑のテーマに取り上げたのは、いわゆる“帝京大学問題”であります。
これは、帝京大学が受験生の合格発表前にその父兄と接触し、多額の寄附を
要求した上、その寄付金を税制上優遇されている、帝京大学系の財団に
留保されているという疑惑です。端的に申し上げてしまいましたが、
本件は大変奥深く、多くの問題を抱えています。例えば、入試の公正といった
問題、医師の質の問題、公益法人税制の問題など枚挙にいとまがありませんが、
帝京大学グループもしっかりと国民の税金=私学助成を受けている組織である
以上、より文部科学省の監督責任が問われると言うことです。
今回は30分の質疑時間しかありませんでしたので、問題提起にとどまって
しまいましたが、これを一種のスキャンダルとしてではなく、我が国の大きな
構造的問題の一つとして、しっかりと解明していきたいと考えています。

また、私のメインフィールドである文教部門でも、精力的に活動を続けています。
特に最近では、昨今大きな問題として注目を集め始めている、学力低下問題に
力を注いでいます。この4月から教育指導要領が改訂され、週休完全二日制が
実施されることとなりましたが、父兄の間では、この“ゆとり教育”がさらに
学力低下を助長させるのではとの不安の声も聞こえています。
私たちはこの問題を、一人でも多くの父兄の方々と共に考えたいと願い、
夏休みを利用して「学力問題全国キャラバン」を企画しています。
知識偏重の詰め込み教育でなく、本当に21世紀に役立つ学問を、
子供たちがいかに自分たちの意欲を持って学んでもらえるようにしていくか、
広く意見を伺いながら、“真の教育立国・ニッポン”を目指そうというものです。
是非皆さんのご意見もどんどんお寄せいただきたいと思います。

東京は、台風6号の直撃を受けていますが、梅雨明けもすぐそこまで
迫っています。日に日に暑さを増して参りますが、皆様におかれましても
是非ご自愛下さい。