〜鈴木
寛の仕事観〜
何もかも初めての選挙、そして当選から、あっという間に早半年。国会議員として夢中で働いた鈴木
寛に、「国会議員の仕事とは?」という問いを通して、改めて自分自身の仕事、そして担うべき役割についての考えを聞いてみました。
◆変わらないスタンス
基本的には、自分の仕事に注ぐ思いや見据えている所は、仕事がいくら変わっても、変わりません。「ソーシャルプロデュース」という仕事をし続ける、世の中おかしいと思うことがあったら、まず気づいた人間が自分で行動して変えていけばいい、それが自分の仕事であり、役割である、と考えています。
ただ、今まではあくまで裏方、表の顔と裏の顔を使い分けたり、本来の仕事に付随して不可欠な、瑣末な作業に追われたりしていたけれど、今は自分の思いが全て注げる仕事だけに没頭していられるんです。それはとても楽しく思うし、やりがいを感じています。
参議院は突然の解散がありません。だから余裕を持って中、長期的な視点から物事を進められるのも、ありがたい。単発でのプロジェクトは、今までたくさんやってきましたが、最早そういった第一線での新しい仕掛けの部分よりも、実際長期的に動く仕組み作りに移行する時期に来ています。新しい流れが、一時の盛り上がりで終わらず、持続することが大切だと考えております。
◆議員になって変わった事
議員になって変わったことと言えば、会える人の幅が広がったこと、裏方ではなく、自分が表にでてやっていく役割に変わったことだと言えるでしょう。
つい先日も、中国で朱鎔基首相との会談に日本からの使節団の一員として参加してきました。表舞台に大手を振って立つというのは、実に久しぶりで、学生時代の演劇に出演していた頃以来です。
当選は、何より多くの人の支持を、裏方としてではなく実際に自分自身で得ることができたという点で、大きな自信になったと同時に、その責任の大きさに気持ちが引き締まる思いがしました。私の考えを支持してくれた方々一人一人の、お金で換算することのできない思いや生活を担っているのだという実感し、生きてきた中で一番プレッシャーを感じました。今までは、自分の責任の範囲での活動だったけれど、これからはそうはいきませんね。
◆これからの仕事
これから、日本は残念なことにもう少し状況は悪くなっていくでしょう。そしていつか、ゼロから我々が新しいものを創っていかねばならない時がふっと突然にやってくるだろうと思います。その時にどのように対応していくのか、それまでに何ができるのかについて考え、準備をしています。
今は、歴史の生き証人としてこの変動の時期を内部からしっかりと見て、何が良かったのか悪かったのか、その時どう国が動いていくのかについて漏らさず学んでいるつもりです。
(インタビュー 天野
恵)
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