すずかんの医療改革の「今」を知る(2007年4月号)
第18回「がん・難病患者の想いが「いのち輝かそう大賞」に宿っています。」
がん・難病患者、そして彼らを支えるひとたちは、身体だけでなく心も痛めているものですが、なかなかそこまで行き届いたケアができていないのが現状です。
私の友人であり医師でもある亀井眞樹氏は、長年にわたってがん・難病患者と向かいあってきた経験から、患者さんたちの心からにじみでた言葉が、他の患者さんに勇気を与えることを実感し、これまでも診療現場では、患者さんの言葉を大切にしてこられました。
そうしたなか患者さんの想い、知恵、勇気や優しさにあふれた言葉を日本の財産として共有すれば、きっと何十万、何百万といった患者、家族に、いのちを輝かせる力を分け与えることができると考えました。
そこで、自分が代表を務める株式会社Jハーブの社会貢献事業として「いのち輝かそう大賞」を立ち上げ、がんや難病と向き合って頑張ってこられた方々の手記を広く募りました。
非常に重いテーマで分量も400字詰め原稿用紙8枚と、気軽に応募できるような賞ではありませんでしたが、主催者すら予想しなかった139通もの応募がありました。
亀井先生は、協賛企業、審査員を集めることから、授賞式場の選定およびスケジュール調整まで、寝る間も惜しんでこなしました。先生をここまで突き動かしたのは、先生自身、医学生の時に母親をがんで亡くしているためかもしれません。
2006年11月26日に、東京・丸ビルホールにて「第1回いのち輝かそう大賞朗読授賞式」が開催されました。多くのがん・難病に関わる方たちも来場され、300程の座席は全て埋まりました。奥田瑛二氏(俳優、映画監督)、安藤和津氏(エッセイスト)など著名人によって手記は朗読されました。4時間にも及ぶ朗読の間、席を立つ人たちはなく、私も感激の涙にくれました。
大成功の要因は、がん・難病に関わる方たちの読む人の心をゆさぶる作品ですが、亀井先生が声を挙げ、行動したからこそ、これが集まり日本中に広められることとなりました。皆さんも是非お読みください。
