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慶應義塾大学 総合政策学部4年 天野 恵
就職前の残り半年、学生として鈴木先生(助教授時代のなごりから、こう呼んでます)から全てを盗めるだけ盗もうと、雑用運転手かばん持ち兼アシスタントを志願してから早や2ヶ月。とにかく議員会館にいるだけでも、次々やることが出てきて、改めて政治家の殺人的なスケジュールの恐ろしさが身にしみております。
私の仕事(と認識しているもの)は「死ぬほど忙しい鈴木先生がいかに効率よく多くの仕事をこなせるか」、つまり足になったり、代理で勉強会等へ出席してその報告をしたり、進めているプロジェクトを丸ごと請け負ってどうしても鈴木先生でなければ出来ない仕事のみを先生にお願いすることだったりします。
「雑務」と言えば一言で済みますが、実に脳みそフル回転でなければ完璧にはこなせない知的労働かつ肉体労働であります。鈴木先生が言っていた、大学時代からの教えで「一事が万事」というのがありますが、まさにそれは今の私の仕事の最大のテーマです。
どんな小さなことでも、気を利かせて完璧に、+αを加えてこなすには真剣に考えて行動しなければならない、それができない奴に大きなことなんか出来ない、ってなことです。コピー一つ取るのにも、気を抜いているようじゃいけません。
こうして常に鈴木先生のあっちこっちでの言動、誰と会っているのか、何の準備をしているのか、それらはどういう狙いでやっているのか。そんな事を考えながら、言われる前に行動せよ、というのが完全にできるようになる、というのがあと半年間での私自身の目標です。
せめて、一回くらいは誉められてみたい!というのが最低限の達成すべきゴールです。。。実際は、毎度毎度怒られてばかりで「何でこれができないかなあ」とへこむことが多いですが、とにかくこんないい環境で修行できるのも今のうちですから、とりあえず必死に動き回っている毎日です。
日々鈴木先生を観察していると、週一回しか会わなかった大学時代には気づかなかった事が色々出てきます。
例えば、鈴木先生は年中歌ってます。移動中、車の中、エレベーターの中、とりあえず、鼻歌が絶えません。そうしてあの素晴らしい音感を保っているのかもしれませんが、ちょっと寂しげにも聞こえます。
また、鈴木先生は同じような激務をこなす同年代に比べて格段に髪の毛がしっかりある方ですが、その秘訣はどうやら自主的に頭皮マッサージを黙々と毎日慣行しているからのようです。ふと気づくと、車の後部座席では大抵、頭を揉んでいるか歌っているか電話中です。
そして何より気がかりなのが、まともにご飯を取る時間が無いという事。大抵、食事会やパーティーなどがご飯の時間帯に掛け持ちで入っていて、それらをこなすには食べるよりまず挨拶が先、そして次に移動、、、という具合です。これだけは何とか我々が無理やりにでも食べさせて健康管理しなければ、と思わされます。
でも、本当はこれは早くお嫁さんを見つけてやってもらうべきことなんだろうなあ。相変わらず忙しくさっぱり出会いのチャンスが無さそうですが。その点だけは、師匠を見習わないようにしなければ、と心から思っております。
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